プライムで見放題になったので鑑賞。
実はフェリーニ監督作は見たことが無く(これに限らず60年代以前のイタリア映画は見たことが無い)今回初見です。
これあらすじ見ないと何が起こってるか分からんし、あらすじ見ても何が起こってるか分からん。
要は「起承転結」を求めるといけない、極めてアートな作品であると捉えました。
主人公のグイドの映画監督としての苦悩からくる妄想・幻想を具象化したもので、当時の中年の男、映画監督ともなればその妄想もアーティスティックになると思いきや、まさかのハーレム、自分以外は女性の世界。特にエロは描いてないですが印象深いシーン。
どこが現実でどこが妄想かは、もう後半はどうでも良くなる。何ならずっと妄想にしか見えなくなります。しかしなんか興味深い。
当時の映画芸術ってこんな感じか?と一括りに思ってしまいがちでしたが、フェリーニ監督の作家性なのかもしれません。