chinsuko

8 1/2のchinsukoのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
3.4
プライムで見放題になったので鑑賞。

実はフェリーニ監督作は見たことが無く(これに限らず60年代以前のイタリア映画は見たことが無い)今回初見です。

これあらすじ見ないと何が起こってるか分からんし、あらすじ見ても何が起こってるか分からん。
要は「起承転結」を求めるといけない、極めてアートな作品であると捉えました。

主人公のグイドの映画監督としての苦悩からくる妄想・幻想を具象化したもので、当時の中年の男、映画監督ともなればその妄想もアーティスティックになると思いきや、まさかのハーレム、自分以外は女性の世界。特にエロは描いてないですが印象深いシーン。

どこが現実でどこが妄想かは、もう後半はどうでも良くなる。何ならずっと妄想にしか見えなくなります。しかしなんか興味深い。

当時の映画芸術ってこんな感じか?と一括りに思ってしまいがちでしたが、フェリーニ監督の作家性なのかもしれません。
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