無から有遺物を作り出す映画監督の苦悩をユーモアを交えて表現したフェリーニの自伝的作品。
題名は「はっか二分の一」と読むそうで、フェリーニ監督8作目、共同制作が1作あるので1/2。それ以上の特別の意味はないそうです。従ってまさにご本人の自伝的作品ということなのでしょう。
内容は非常に難解、現実と幻想が入り混じるので途中までわけが分からなかったです笑
なんでもフェリーニ監督自身の選ぶ最高傑作だそうで、同業の監督やクリエイター達には高い評価を受けていますが、分かる人には分かる抽象画のような作品でした。
映画は娯楽ではなくて芸術なのだ!という作者の強い想いを感じさせます。
芸術性が高く傑作の誉高い本作ですが個人的には映画通にしか分からない作品は本当の名作にあらずと感じました。
「幸福とは誰をも傷つけずに真実を告げることにある」