ラコちゃんコウちゃん

摩天楼を夢みてのラコちゃんコウちゃんのレビュー・感想・評価

摩天楼を夢みて(1992年製作の映画)
3.3
まずまずかと思います。
営業部門での厳しさを描いています。
日本でもそうですけど営業ノルマは厳しい。
邦題だとサクセスストーリーか、一種の成り上がりの内容を想像してしまう。
全然、そんな話じゃない。ニューヨークの大手不動産会社を舞台に実績主義の厳しい世界を描いてますね。
主に会社内が舞台になので、ちょっとこじんまりとした感じで、スケールは小さいです。
大味な内容じゃなくて、演技派俳優を多く配し、じっくり見せるタイプの映画だ。
ここで描かれる業界が厳しい‼️
不況の煽りから実績を上げない者はクビ、リストラというわけだ。
それに追い打ちをかけるように、実績を上げない者には優良な顧客情報、いわゆるいいネタが回ってこない。悪循環ですね。
これじゃ実績を上げるために人間のとる方法は一つ。買収など悪事に手を染める他ない。
そんな理不尽なまでに厳しい社会を、個性派俳優の演技を中心に丁寧に描いてます。
後半はちょっとサスペンスフルな展開でよかったですけど、全体的にもうちょっと華やかな感じが欲しかったですね。