ポップな女

月は上りぬのポップな女のレビュー・感想・評価

月は上りぬ(1955年製作の映画)
4.0
能 万葉集 ジョイス ショパン
文化的で豊かな教養が見てとれる。古風でモダン。
節子(北原三枝)が素晴らしくチャーミング!洋装に下駄で小走り、頭にスカーフを巻いてシェパードと散歩しているシーンの画が最高。
50年代の女性監督・田中絹代。小津監督との違いはどこ?と聞かれたら難しいけれど、女性の登場人物達とのスクリーンを通した距離感みたいなものがいつもより近く感じる。窓から取り込む光の透明度の高さや均衡の取れたショットがお洒落。
そしてこの時の笠智衆は51歳らしい