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月は上りぬのleylaのレビュー・感想・評価

月は上りぬ(1955年製作の映画)
4.3
丁寧な言葉、きれいな所作、奥ゆかしさ、奈良、十五夜、万葉集…
日本人ていいなぁと感じます。

洒落た恋の演出は田中絹代さんが監督で、女性目線で撮ったからでしょうか。
脚本には小津さんも関わっています。

微笑ましいラブストーリーで、こそばゆい感覚がなんともよいのです。

笠智衆さんは映画の中で、一体何人の娘を嫁に出すのでしょう。笑
今作でも3人の娘の父親役。やっぱり観ていて落ち着く笠智衆さんの存在。

末っ子(北原三枝)はモダンで天真爛漫なのがお決まり。魅力を振りまいてます。

疎開して奈良に引っ越し、戦後もそのまま住み着く一家。三姉妹の恋のお話。

電報で粋な暗号のやりとりをしたり、月を眺めながら散歩したり、女性心をくすぐるような素敵な作品でした。

暗号のムームームーには笑いました。
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