丁寧な言葉、きれいな所作、奥ゆかしさ、奈良、十五夜、万葉集…
日本人ていいなぁと感じます。
洒落た恋の演出は田中絹代さんが監督で、女性目線で撮ったからでしょうか。
脚本には小津さんも関わっています。
微笑ましいラブストーリーで、こそばゆい感覚がなんともよいのです。
笠智衆さんは映画の中で、一体何人の娘を嫁に出すのでしょう。笑
今作でも3人の娘の父親役。やっぱり観ていて落ち着く笠智衆さんの存在。
末っ子(北原三枝)はモダンで天真爛漫なのがお決まり。魅力を振りまいてます。
疎開して奈良に引っ越し、戦後もそのまま住み着く一家。三姉妹の恋のお話。
電報で粋な暗号のやりとりをしたり、月を眺めながら散歩したり、女性心をくすぐるような素敵な作品でした。
暗号のムームームーには笑いました。