爽

月は上りぬの爽のネタバレレビュー・内容・結末

月は上りぬ(1955年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

大傑作!
東京⇄奈良という構造は如何にも小津(脚本担当)だなと笑っちゃったけど、他人の恋路を世話する前半と自分達の恋路が問題になる後半で恋愛の主観/客観性が綺麗にコントラストを成して描かれていた。
理詰めで非常に緻密な構成の作品で、月明かりが奈良公園に差し込むショットがまた美しい。

小津脚本にしてはロマンティックな気がしたが、
監督が田中絹代だからこそなのかな。
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