おおなり

893(やくざ)愚連隊のおおなりのレビュー・感想・評価

893(やくざ)愚連隊(1966年製作の映画)
4.7
よく聞き取れず、または理解出来ず、わからないセリフが多々あり、別にヤクザに憧れを持つわけでもないけど、カメラのフレームがとにかく決まっており、個人的に好きな画を上げるのならば、特にビリヤード台の下から見上げるように愚連隊4人を映すカメラがすばらしく、映画として格好よすぎる。ラストの車の落下シーンは『突然炎のごとく』の車の落下シーンそのもので、蓮實重彦のいう「日本で唯一のヌーヴェル・ヴァーグ」という言葉には、半分同意してもう半分は同意出来ない。この映画は紛れもなくヌーヴェル・ヴァーグであるが、別に唯一ということもないだろう。