せあなりおさんの映画レビュー・感想・評価

せあなりお

せあなりお

うず潮(1975年製作の映画)

3.7

物語は夜しかありがちな愛情物語なのだけれど、色彩の鮮やかさ、立体的なカメラの使い方、カトリーヌ・ドヌーヴの圧倒的美貌と小動物のような動き、あとはミシェル・ルグランの音楽が愉快で全く飽きない。
いくら1
>>続きを読む

ひきしお(1972年製作の映画)

3.4

カトリ犬・ドヌーヴって、誰がそんな上手く言えと。

拾った女(1953年製作の映画)

4.5

善と悪が逆転する構造はなかなかおもしろく、殴り合いのシーンの空間の使い方がとても上手くて、古さを全く感じさせない。
愛と憎しみとアクションと暴力と死が揃っていたから感動した。

渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

3.7

ロマンポルノ系ドラマだとか、ヴェンダース的なロードムービーだとか、家族ドラマだとか、色んな空気が漂ってる映像はなかなか見応えあり、最初に種を巻いておいて後半に行くにつれずんずんと収穫していく物語の構造>>続きを読む

モア(1969年製作の映画)

3.7

クスリ漬けの2人はどうしようもなく狂っているが、ハイになって叫びながら風車に向かって走っていくシーンは妙な開放感がある。ただ、この映画に"救い"のようなものはどこにも見当たらない。
なにはともあれ、ロ
>>続きを読む

893(やくざ)愚連隊(1966年製作の映画)

4.7

よく聞き取れず、または理解出来ず、わからないセリフが多々あり、別にヤクザに憧れを持つわけでもないけど、カメラのフレームがとにかく決まっており、個人的に好きな画を上げるのならば、特にビリヤード台の下から>>続きを読む

ル・ミリオン(1931年製作の映画)

5.0

冒頭の逃亡者2人が交錯する構図、愉快な映像、1枚の上着(ジャケット)で長編映画を成り立たせる手腕、鮮やかな起承転結。ルネ・クレールに大きな拍手を送りたい。

「世の中はお金じゃない」とインテリは貧乏人
>>続きを読む

パリところどころ(1965年製作の映画)

4.0

女が2人の男に手紙を送り、勘違いによって2人とも失うという滑稽な話(『女は女である』にて、ベルモンドがアンナ・カリーナにする話)が実際に観られるとは!!(5話目、「モンパルナスとルヴァロワ」ジャン=リ>>続きを読む

トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)

4.4

子供たちの色鮮やかな服装と表情は幸福感を伴い、脚本トリュフォーによる子供への愛もセリフとして語られる。

「お腹すいた」と叫ぶ少女のためにアパートの住民が見事な連携をみせて食べ物を送るシーンがすばらし
>>続きを読む

黄金時代(1930年製作の映画)

3.8

白く地面を動き回る黒い人々を上空から移す感覚は、ブニュエルに取って、冒頭のサソリを映す感覚と同じようなものだったのかもしれない。
互いの手を咥えあっている男と女は果たして何を「交換」しているのか。

マカロニ(1985年製作の映画)

4.8

マストロヤンニは登場からずっとお茶目で可愛らしく、ジャック・レモンが渋滞の車の間を縫い、時にボンネットに乗りながら進んでいくカットは絵画のようでとても好き。
コメディチックなボケもちょうど良い頻度で挟
>>続きを読む

あんなに愛しあったのに(1974年製作の映画)

4.5

一時的に物語から離脱するようにカメラに向かって話し、場面をガラッと変えてしまう手法は、きっと、3年後に作られるウディ・アレン『アニー・ホール』に何かしらの影響を与えているというのは個人的な憶測。
『戦
>>続きを読む

ホームワーク(1989年製作の映画)

3.7

日常の素朴な疑問をそのままの形で映画に昇華するスペシャリスト、アッバス・キアロスタミ

バンカー・パレス・ホテル(1989年製作の映画)

3.5

映像としては面白いけど、SF特有の無機質なテンポで、観る者を顧みず、我が物顔でズンズン進んでいく様が苦手だ。

自由を我等に(1931年製作の映画)

4.8

古典的で普遍的な映像の撮り方だが、セリフがないシーンやフレーム外からの情報の豊富さはピカイチで、視覚を最大限生かした映像がすばらしい。
ベルトコンベアのドタバタ劇は完全に『ライムライト』の原型であり、
>>続きを読む

巴里祭(1932年製作の映画)

4.0

人情味のあふれる喜劇的な人々のやり取りが心地よい。
室内から窓を通して通りの子供たちを映す構図は『巴里の屋根の下』で人々を集めて歌を教える青年を映す構図と重なり印象的。

野獣の青春(1963年製作の映画)

3.5

多重露光によってヤク中の幻覚のような視界を表現する手法はおもしろく、アクションは相変わらず緊張感があり、命と金と男をかけた1960年代のこの類の映画はなかなかイカす。
鈴木清順はセットをぶち壊してめち
>>続きを読む

東京流れ者(1966年製作の映画)

3.7

東京五輪の2年後、東京に新しくできた新幹線や代々木競技場(丹下健三の建築)をオープニングて撮りたくなっちゃう鈴木清順がすこしかわいい。
ラストのシーン、黒い空間の中に白いピアノが1台、そこから照明によ
>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

4.5

車の追う/追われる、ガスライターの広告から出てくる狙撃銃、激しい銃撃シーン、階段の中で幾何学的なポジションを位置どって話す2人、そのかっこよさに驚く映像の連続。
これだけ生と死の間を生きながら、一貫し
>>続きを読む

ニキータ(1990年製作の映画)

3.6

殺し屋アクションと恋愛物語それぞれが強すぎて、独立していて、塩梅が微妙なので不自然に思うところもある。
1990年のジャンヌ・モローはおばあちゃん。

リトル・ガール(2020年製作の映画)

3.5

スクリーンをめいっぱい使って映し出される顔はとても美しく、物語のようでドキュメンタリーでもある。ただ少しだけ退屈。

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

3.7

物語と映像の美しさに尽きる。

リュック・ベッソンには色んな味の映画があり、どの映画にもジャン・レノがよく馴染む。

フランスの女(1995年製作の映画)

3.5

ストーリー展開が雑で、油断していたら置いていかれる。「ジャンヌはその後も恋を重ね、ルイは戦地に赴く」の言葉がこの映画の全てを表している。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

4.0

悦楽的な感覚と好奇心を刺激させる場所の象徴である遊園地という舞台の中で、1人の老人が嘲笑され、虐げられ、傷つけらる物語によって「老人は大切にしなきゃ」というメッセージが強調される。ジョージ・A・ロメロ>>続きを読む

サブウェイ(1984年製作の映画)

4.6

車でもスケートでも人間でも、逃げる/追うの描写におけるカメラと音楽の使い方は一級品。

最後の戦い(1983年製作の映画)

4.0

セリフがないことで生と死の駆け引きの中にセンス・オブ・ワンダーな緊張感が生まれ、その緊張感を増幅させるセンス・オブ・ワンダーな音楽によって構成される、センス・オブ・ワンダーな映画。

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.8

恥ずかしさの哲学。伊丹十三の教授役なかなかハマってた。

エリック・クラプトン/ロックダウン・セッションズ(2021年製作の映画)

5.0

歳をとって、おじいちゃんになって、お腹が出ていても、ギターのテクニックと歌声は色褪せないエリック・クラプトンに憧れるギター小僧は、クラプトンの手元をまじまじと見ることが出来て、ご満悦で、終始ニヤニヤし>>続きを読む

パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒(2016年製作の映画)

4.0

ドアノーの写真展が気になってるから、その前にドアノーのドキュメンタリーを見て勉強しようとする姿勢、いいでしょ。

左利きの女(1977年製作の映画)

3.5

ペーター・ハントケの概念、制作はヴェンダース。この中で観てた映画はきっと小津安二郎。

>|