ショコラ

存在の耐えられない軽さのショコラのレビュー・感想・評価

存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)
3.7
不思議なタイトルだが、映画を観て、なるほどな~と納得。

主人公は、プレイボーイの外科医トマシュ。

“Take off your clothes ”

彼がそう囁くと、女性達は躊躇なく服を脱ぎ捨てる。

そんな1回こっきりの関係を楽しむ色男。

しかし、本当の主人公はトマシュが出張先で出会った、ウブな田舎娘テレーザだと思った。

垢抜けないジュリエット・ビノシュが、実に魅力的。

無邪気で愛らしいその表情、一挙一動に心奪われる。

彼女が抱える孤独と不安、愛するトマシュへの不信感と苛立ち。

そして紆余曲折を経てようやく掴んだ、平穏で幸せな日々。

雨のラストシーンの美しさが胸に沁みる。
ショコラ

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