MiyazakiDaisuke

激動の昭和史 沖縄決戦のMiyazakiDaisukeのレビュー・感想・評価

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)
4.0
貴重な貴重な沖縄の戦いを描いた日本映画。

沖縄防衛の作戦立案から摩文仁の丘における自決までが範囲となり、正直、この短い時間で戦闘の全てを描ける代物ではない。例としてあげれば、作戦立案を担当した高級参謀 八原博通の著作は400ページに及ぶ長編である。

しかし、そこは映画の妙、とても魅入ってしまう。軍や戦闘描写は兎も角、戦闘に参加する学生を含む市民の描写が斬新で観る人を惹きつける。軍事教練を受ける男子学生、ひめゆりの歌を唄いながら営巣入りをする女学生隊を観れば、その結末を知ってる人間であれば涙するシーンである。

映像の組み方、魅せ方と言う2点に於いて、この映画は名作と私は信じてます。