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激動の昭和史 沖縄決戦のgantz2020のレビュー・感想・評価

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)
3.7
今日は8/15終戦記念日
史実であるということが重い。(多少の創作あり)
沖縄戦の戦死者10万人
民間人の死者15万人
県民の3分の1が死んだ
数字で示されると愕然とするし、途中挟まれる実在の生徒の白黒集合写真が胸を抉る。

戦略等は聞き取りにくいのもあり、ボヤッとしか分からなかったのだが、本土決戦の時間稼ぎのために沖縄が最前線守備陣とされたのに、軍備を割けなくなって切られた。
民間人は軍の指揮下で生徒達も含めて、多くの人員を供出、協力した。
そして、司令部(戦線)を南下させた為にそこに避難していた民間人が犠牲になった。

なぜ、あれ程までに沖縄県民が反戦を訴えるのか、体制側に反発するのか、今一つ理解が欠けていた様な気がして認識を新たにした。

単純かもしれないが、戦時下の"お国のために玉砕する(しろ)"という意識が問題なのではないか。
大本営から"沖縄を見捨てる"という電信が来ても来なくても司令部は当然降伏しなかっただろう。

この映画から私が学んだ事は、沖縄の忘れてはならない過去と、大勢に流されないって事…。
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