すぎもry

激動の昭和史 沖縄決戦のすぎもryのレビュー・感想・評価

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)
4.3
特にドラマもなく次々と人が死んでく感覚にだんだん慣れてしまう。司令官が腹を切るための場所を確保するために、末端の兵士は死んでゆく。無責任としか言いようが無いし、本当に狂ってる。

今日はNHKで戦争ドラマを放送していたが、全然ダメ。お茶の間向けに悲惨なシーンは無し、安っぽい個人の物語しか描かれていない。戦争の悲惨さが全く伝わって来なかった。戦争を経験していない世代が作り手になっていくなかで、戦争ドラマの存在意義を改めて考えないといけない。その点ではこの作品は、戦争がいかに愚かなものかをひたすら描く。

この映画を観て沖縄を日本の一都道府県とは捉えられなくなった。本土決戦の為に見捨てられた沖縄の構図は、今でも変わらない。日本の米軍基地の75%は沖縄県にある。本土の捨て石になる沖縄、という図式はなんとしても改めなければならない。
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