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ムトゥ 踊るマハラジャのmgcのネタバレレビュー・内容・結末

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【日本におけるインド映画の印象を決定付けた記念碑的作品】

この映画の日本公開までは、インド映画=芸術映画のイメージがとても強かった。
97年頃ジワジワと娯楽映画も日本に進出し、98年に公開されたこの作品が爆発的にヒットした。
タイアップ商品の登場や、本作にインスパイアされたテレビCM、国内インド料理店の増加など様々な社会現象を引き起こす。
最終的に5ヶ月のロングラン上映、動員数12万人、興行収入4億円を果たし、日本でのインド映画最高記録をいまだに持つ作品となった。

ひたすら歌って踊るという珍しさ、上映中に騒いでいい「マサラ上映」、日本がイメージしていたインドの農村風景が出てくることでドンピシャにウケた。
この作品のイメージが強すぎた結果、未だに「インド映画は必ず歌って踊る」という誤った認識を持っている人が多い。

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インドの片田舎、良家の使用人である青年ムトゥが、道中で出会った女優ランガと恋に落ちる。しかし自分に恋をしていると勘違いした家の主人ラージャは、財産を狙う叔父の策略に騙されムトゥを家から追い出してしまう。
が、実はその家の真の後継者はムトゥであり、家は使用人であった主人の母がムトゥの父から譲り受けたものであった。
母から告げられ初めて真実を知った主人は追い出してしまったムトゥを探していると、叔父に後頭部を殴られ川に投げ込まれてしまう。
ムトゥは主人殺害の犯人に仕立て上げられようとされるが、主人は家を捨てさすらうムトゥの父に救われ再び現れる。叔父の策略は水の泡になった。真実を受け入れたムトゥは一家の主人として君臨するが、使用人として振る舞おうとする元主人に、いつまでもこの関係は変わらないと優しさを見せたのだった。
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