コータ

殺しの烙印のコータのレビュー・感想・評価

殺しの烙印(1967年製作の映画)
3.8
主題歌『殺しのブルース』で幕を開ける本作。音楽は山本直純さん。

鈴木清順監督の傑作ノワール。陰陽・白黒のコントラストを効かせた映像美がこのカルト・ムービーを格調高いものにしている。主人公が背にもたれかかった奥から恋人の女が登場する場面に見られる、演出の細かいこだわりが随所で光っている。

隠語を交えた会話や、キザな台詞の数々が溢れるハードボイルド調の前半と、殺し屋との対決をなんともシュールに描いた後半。

妖艶な真理アンヌの魅力に、観る者も溺れていくはず。
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