のうこ

七人の刑事 終着駅の女ののうこのレビュー・感想・評価

七人の刑事 終着駅の女(1965年製作の映画)
5.0
2019/1/20
久々に再見。
人でごった返す上野駅の中で、パンするだけで出会ってしまう人と人の姿、たまらない。
終盤のヤクザと刑事と

2016/6/18
いろんな人が行き交う人間交差点の駅。そこで殺人がおき、まるで事件に関係のない人が次々捜索本部に訪れる。それで知るその人たちの人生の一端、ただ知ることはあってももうそれ以上関わることもないだろうという刑事の諦観。若い刑事と年寄りの刑事がそれに諦めがつかない部分が、なんとも言えず悲しい。人混みをかき分け、走る刑事。ただその人混みの一人にも生きてるどうしようもなさを抱える人間がおり、そのなかの一人がただ死んだだけ。それでも捜査する、しなければならない。だからこそ、あの最後の七人の顔にグッとくる。

実際駅でエキストラ無しで撮られた(だろう)人ごみの現実感あふらる長回しのショットと、ときおり挟まれる陰影バキバキの決まったショット。どれも素晴らしい。階段の上り下りが多いのもよい。
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