七人の刑事 終着駅の女の作品情報・感想・評価

七人の刑事 終着駅の女1965年製作の映画)

製作国:

上映時間:89分

4.1

「七人の刑事 終着駅の女」に投稿された感想・評価

isopie

isopieの感想・評価

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特集/開館10周年記念特集II シネマヴェーラ渋谷と愉快な仲間たち 小西康陽セレクション

シナリオを読むと、ト書きに「総べて、ロングショットの盗み撮りの感じで、騒音に消されて、話し声などは聞えるべくもない。」「これもかなりのロングショットで」と指定があり、シナリオの段階からドキュメンタリー・タッチを強くねらった企画であることがわかる。タイトルバックは完成版とちがって、屋根に雪を載せた東北線上り列車が赤羽、日暮里から上野駅に入ってくる描写で始まる。
残高0

残高0の感想・評価

4.0
大都会のプロデューサーが製作時に意識していたという名作ドラマの劇場版。忘れ去られた作品としておくにはあまりに勿体無い代物だった。

当時の上野駅周辺の雑踏がそのまま記録されている。地場のヤクザも如何にも上野の小者といった感じでいい味出してる。
コンクリート上のコツコツ鳴る足音が耳に残る映画。劇伴奏がないのと荒い画質にドキュメンタリータッチとの声を聞くけど、そこよりも北林谷栄とかの各エピソードが伏線でもなく無造作に並んでいるところにドキュメンタリータッチを感じました。

連続TVドラマの映画化ということ当たり前なんですが、シルバー世代の人から昔のTVドラマのムード(「七人の刑事」だけではなく当時のドラマ一般)が出てて良かったという意見を聞いて、その世代の人たちが絶賛するのも納得。なので当時はTV的ということで無視されたであろうというかリアルタイムの評価がなかったのも納得。
そういうことも含め、こういう映画こそ、今、名画座で再評価すべきと再確認。

人気TVドラマなので、各キャラクターの人物像を本作では詳しく描いていないのも逆にドライな感じがして良かった。
惡

惡の感想・評価

3.3
ドキュメンタリーだドキュメンタリーだと言われて観たらなるほどね。
「シネマヴェーラと愉快な仲間たち」小西康陽セレクション@シネマヴェーラ渋谷
開館10周年記念特集II シネマヴェーラと愉快な仲間たち 小西康陽セレクション
@シネマヴェーラ
上野駅の群衆と話し声がおもしろい。現在では到底できない手法という意味でも貴重な映画。当時映ってた方は、覚えてるんだろうか。
のうこ

のうこの感想・評価

5.0
いろんな人が行き交う人間交差点の駅。そこで殺人がおき、まるで事件に関係のない人が次々捜索本部に訪れる。それで知るその人たちの人生の一端、ただ知ることはあってももうそれ以上関わることもないだろうという刑事の諦観。若い刑事と年寄りの刑事がそれに諦めがつかない部分が、なんとも言えず悲しい。人混みをかき分け、走る刑事。ただその人混みの一人にも生きてるどうしようもなさを抱える人間がおり、そのなかの一人がただ死んだだけ。それでも捜査する、しなければならない。だからこそ、あの最後の七人の顔にグッとくる。

実際駅でエキストラ無しで撮られた(だろう)人ごみの現実感あふらる長回しのショットと、ときおり挟まれる陰影バキバキの決まったショット。どれも素晴らしい。階段の上り下りが多いのもよい。
ムチコ

ムチコの感想・評価

5.0
暗い暗い画面に引き込まれる。上野駅はすこぶる絵になるなー。

ふさ子も竹田のおばあちゃんも、そのまま帰したらまた同じ苦しさの繰り返しだってわかってるのに、帰さなきゃいけないやるせなさ。雑踏の生音や聞き取りを集めたような東北ことばも胸に迫る。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.5
雑踏音のミキシングワークが凄いな。
事件を追うだけで面白いのに捜査が進むにつれて浮かび上がるテーマに東北人としてはグッときた。
刑事別のキャラわけもさりげなくて良かった。
しかし大滝さんあんま重要じゃない役なのに顔が濃過ぎて目立つ。
組長はもうちょい髪型ビッとしとけや。
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