iszka

晩春のiszkaのネタバレレビュー・内容・結末

晩春(1949年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

どの作品を観ても、
飽くことない言葉と間と表情と画角の美しさ

部屋の固定された位置からの視点、
不意に来る表情のアップとその切り返しショット
客観から主観へと変わるような映像体験

あからさま過ぎるほどに表情で語っている
特に原節子の黒い表情は印象的

凡庸な映画であれば、
結婚相手を登場させるのだろうけど、
あくまでこの作品は父と娘の絆と、酷な世間が主題なので、
余計なノイズが入らないようになっている

本当は初めの婿候補(名前を忘れた)と、
彼女がお互い何を考えていたのかなど、
明示はせずに他の要素から想像して楽しめる余白があるのも良い

りんごを1人で剥くという孤独の表現の仕方も良いなぁ、、、
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