あなたが、もしも私のお父さんだっら、たぶんお嫁に行けないと思う。ある女性から、そんなふうに言われたことのある僕にとって、普遍性を云々(うんぬん)する前に、この映画は他人事ではないところがある。
そ…
なんだか、他の小津映画よりも
原節子(紀子役)の喜怒哀楽の表情が
とてもはっきりと描かれていて
珍しいなと思いました。
映画の真ん中あたり
ミッドポイント
(主人公や他のキャラクターに
とって重要…
高校生の頃にテレビでやっていたのを録画して見ました。
この作品が私の小津安二郎デビュー作です。
スピルバーグ印の映画にしか興味の無かった頃ですが、妙にこの作品は好きでした。
その頃以来なので多分30…
人生の節目にふと見返したくなるのが小津作品。
若い頃には気づかなかった場面が、年齢を重ねるほどに作品の重みが増していきます。
第23回キネマ旬報ベスト・テン
日本映画部門1位に選ばれた『晩春』(…
紀子の父に対する思いはやや異常。でも、親子二人だけで暮らしてて、紀子が社会に出てないことを考慮すれば理解できる。ただ幼いだけやと思う。
お嫁に行きたくないとか、父に再婚してほしくないとか、一緒に暮ら…
能を鑑賞してるときの原節子の表情の変化が凄い。父親に対する異常なほどの思いに寧ろ恐怖を感じてノワール的に解釈できるのも分かる気がする。
画面の収まりも家具の配置やら襖の見え具合など望遠的なレイアウト…