父親の命日に父と娘の物語を。
もっと湿っぽいのかと思っていた。遠慮がちな親子。母親が他界しているから、父をおいては嫁げない娘のきもち。それだけでなく、大好きな父と離れ難いのが本音。娘の気持ちがわかる…
父と娘の親子愛を描いた物語。
俳優の演技も相まって、日常的ではあるが何か拍子で壊れてしまいそうな危うい空気感。
淡々とした父親の台詞にも温かみがある。故にラストシーンは哀愁が漂う。
初めて小津監…
『晩春』は、1949年に公開された小津安二郎監督の作品で、原節子が主演を務めた「紀子三部作」の第一作です。結婚適齢期を過ぎた娘と、彼女を案じる父親の愛情と葛藤を描いており、小津監督が戦後初めて手がけ…
>>続きを読む「秋刀魚の味」を先に観たので、既視感ありあり……というかこっちが先だった!
秋刀魚の味は時代に合わせてアップデートしたんだろうな。あれはあれで美しかったけど、こちらの方がより父親の愛情と切なさを感…
原節子の誤魔化しのない声、こんなにも切実な告白を画面越しに目の当たりにすることはそうない。艶めかしくもあり、それでいて純粋。
乱れない構図と繋ぎが、切り取られた日常の断片をドラマとして、こんなにも面…
思っていた以上に官能的なんだな。周吉に対する紀子の執着が常軌を逸している、ファザコン以上に何かがある。それと同時に都会的な価値観と旧来の価値観の対立も所々に見られる。服装や髪型。そうすると、あの壺は…
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