戦後の個人主義の台頭によって伝統的な家制度が緩やかに解体されつつある時代を背景に、二重の別離を描き出す。
一方は肉親としての父と娘の絆の断絶であり、他方は家父長制的な家族観という制度的束縛からの解放…
切ないな〜今と違って、結婚=親子の縁が切れるようなある種お別れみたいな通過儀礼だったんだなと。そしてずっと父と子で暮らしてきた2人なら尚更。
紀子の気持ちはファザコン的な意味じゃなく、結婚に乗り気じ…
小津安二郎のカットって一瞬でわかるよね。
最近ハマり始めて、これからコンプ目指して見ていきます。
以前お茶漬けの味を見たのだが、それよりも価値観的にはとっつきにくい部分はある。
しかも、他の作品より…
父親と嫁入り前の娘は小津作品の中でも定番のモチーフだ。
そして新たな時代を担う若者たちの価値観と、古い価値観の対比も小津作品の特徴だ。
女性は早いうちに結婚した方がいい。
今よりもずっと結婚に対する…
紀子の父親への気持ちは純粋な親子愛だけではないだろうと思わざるを得ないというか、、
エディプス・コンプレックスとか性的な好意というわけでは全くなくて、ただ純粋に"愛"のようなものを感じました。
あ…
久しぶりに見ました。父娘以外の登場人物がちょうどよくコミカルで、やっぱり面白い。再婚というのが穢らわしいと思っている紀子、新たに嫁をもらったおじさんに汚らしいと言っちゃうあたり。でも、おしぼりでごし…
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