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晩春のroのネタバレレビュー・内容・結末

晩春(1949年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

父と娘の関係や娘の結婚といった題材を、幾何学形態を活用した画面構成で描き、人為的な要素を意識させて映画が進んでいく。波が映るショットでは、幾何学形態を構成する要素としての建造物などは画面に配置せず、矩形はトリミングするためのフレームだけだった。特にこのショットは人間がコントロールすることのできない自然を人為的にフレーミングしていて印象的だった。映画全体を通して、人の手で徹底的に整理することで現れる自然を意図的に活用しようとする入り組んだ構造がおもしろかった。
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