紅茶

晩春の紅茶のレビュー・感想・評価

晩春(1949年製作の映画)
4.4
『東京物語』を先に観てしまったため、三部作の順序を無視しての鑑賞。戦後の小津安二郎を象徴する'家族'を題材にした映画。ローポジの固定カメラで捉えるロングショットを見るだけで曽宮家の日常を外部からソッと垣間見る感触を得られる。
叔母さんが神社でガマ口財布を拾うシーン、あの長い階段を遠くから映すカメラワークが良い。
本作は家族を通じて日常を描いた小津が野田高梧と共に脚本を作り上げた13作品のうちの1つ目。素晴らしい幕開け。
紅茶

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