フライヤー

ムーンウォーカーのフライヤーのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンウォーカー(1988年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ムーンウォーカーを観た。初めはミュージックビデオ集なのかと思っていたけど、ミュージカルだった。

魅力的な「子供心」満載だった。子供マイケルが煙を抜けたら大人マイケルになったり、アニメーションが実写に入っていたり、被り物をした人が追いかけてきたり、自由の女神の置物が話したり、何より追いかけられているマイケル自身が楽しそうだった。マイケルの走り方がきれいすぎる。

脈絡もなく別の世界に行ったり、秘密の部屋があったり、ドアを開けたら待ち合わせの場所とは違う場所だったり、死体が壁の跡になったり、マイケル自体が車になったり、影の車がマイケルに変わるところは見たことあるかも。子供が殴られてしまうシーンや、ライトによってマイケルのシルエットが浮かび上がって居場所がわかってしまうシーンなど、影のシルエットの表現が多かったので、映画の教材に使われそう。脈絡もないと書いたけど、追われているというストーリーは普段のパパラッチから思うところがあったのだろうかと想像した。また、急に踊りだすのは、インド映画からなのだろうか。ミュージカル映画をあまり観たことないから安易にそう思った。

マイケルがゾンビになるかと思いきやロボットマイケルになったのは完全に予想外だった。でも子供は都合のいいように話を展開するし、そういう発想あったかとハッとさせられた。

確かに子供の時は、岩が動いたり話しかけたり、自転車がバイクになってバイクがロケットになったり自由に空想というのができていたはず。この映画は、まさにネバーランド。子供心を取り戻す楽しみがある作品だった。

そしてビートルズのカバーが聴けて良かった。かっこよかった・・。ネットに書かれていた解説では、マイケルは現実と夢の世界のはざまにいる存在だから、一緒にこの時間はロボットにでもなんにでもなれる夢の世界に行こうよという意味で、come togeterを選んだと書いてあった。その解釈もなるほどと思った。