工藤蘭丸

ミッション:インポッシブル3の工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

3.8
第3作目は2006年の公開で、第1作から10年になるんですね。トム・クルーズもヴィング・レイムスも、すっかりおじさんになってしまった感じだけど、監督、脚本がJ・J・エイブラムスに代わって、ここまでの3作の中では一番面白かったかな。

クライマックス・シーンをファースト・シーンに持ってくる構成も、予告編を観たときのようなワクワク感があって良かったし、前半の何気ないシーンが後半の伏線になっていた脚本も上手かったと思う。

さらに、マスク作りの様子とか、振り子の計算をしているシーンなども入れて、さほど荒唐無稽に見えないような工夫がなされていたのも良かった。

でも、結局ラビットフットの正体が分からないままだったというのは不満が残ったし、すっかり騙されてしまったとはいえ、観客をミスリードするような演出はちょっとあざとかったかもね。

J・J・エイブラムスは、『スター・ウォーズ』シリーズはあまり好きじゃなかったんだけど、どうやらこれが初監督作品だったようで、後にスター・ウォーズの監督を任されるだけの力量は感じ取れました。