長く続くシリーズ作をずっと見ていますが、抜きん出て面白かった作品。
他のミッションインポッシブルシリーズ見ていなくてもこの作品だけで楽しめます。
冒頭でトム・クルーズ演じる諜報員イーサンが椅子に縛られ、目の前で愛する妻を殺されるショッキングな序章でまず「”主人公が勝つ”という常識」を覆して物語は始まります。
自分は「正義の為」とか「国の為」とかという大義名分はあまり好きではないので(あまりというか大嫌いです)、「愛する者の為」という本作が一番楽しめた理由のひとつだと思います。
諜報員イーサンは、新婚の妻にさえ仕事を明かせないというジレンマを抱え、それでも引退した筈の任務に就く事をイーサンが決意したのは、自分の教え子でもある「妹同様」の元同僚が拉致された事を知っての事なのですが、しかし何と救出作戦は失敗に終わります。
いや救出は出来たものの、この元同僚は帰途のヘリコプターの中で謎の死を遂げます。
ここから任務は弔い合戦の様相を呈し、相手ボスを拉致し返し、
しかし戦闘機と重火器を備えたヘリに移送車列が攻撃を受け、という有り得ない展開で相手ボスを取り返され、
今度はイーサンの妻が拉致され、
実は諜報員の上司が相手ボスと通じていて、今度はイーサンが逮捕され、
と二転三転どころか、五転六転といった目まぐるしさですが、一気に魅せます。
そして妻を取り戻す為、舞台は上海へ。これが冒頭のシーンに繋がるのですが、
そして序盤で「妻を殺される」と書きましたが勿論ハッピーエンドなので。
後味最高ですしお寿司。
