似太郎

ザ・プレイヤーの似太郎のレビュー・感想・評価

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)
3.5
【くたばれハリウッド💢】

ロバート・アルトマン監督らしい皮肉たっぷりな映画業界内幕モノなんだけど、冒頭の『黒い罠』みたいな長回しシークエンスだけが見所であとは過去作の焼き直しみたいになってる。この監督のアプローチが中途半端で肝心のハリウッド批判になってないのが歯痒い。

全編、見え透いた風刺モノ/ゆる〜いブラックコメディみたいな寒い作風に陥っててかなり白ける出来栄えである。このような群像劇ならまだ『ショート・カッツ』『ナッシュビル』の方がマシだわな。主演の映画プロデューサー役のティム・ロビンスにも全く魅力がなく残念。

映画のタイトルをわざわざ持ってくるセンス皆無なラストもいい加減にしてほしい。これがより頓珍漢な方向に走ると『アラン・スミシー・フィルム』みたいになってくる。まさか本作がカンヌで監督賞とは…。正直言ってこの映画の【存在意義】がよく分からん。😅
似太郎

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