ふーみん

グラマ島の誘惑のふーみんのレビュー・感想・評価

グラマ島の誘惑(1959年製作の映画)
4.5
"昭和天皇の無人島漂流記"と考えると過激さが分かろうか、森繁演じる皇族軍人は明らかに昭和天皇のキャラクターを模しておりそれがコメディにドはまりしとる。島では米軍の残留物資発見を期に"革命"が起こり民主体制が敷かれるも、菊の御紋の権威は残り、原爆雲の形を卑猥な冗談に紛らわす。ギャグシーンに多用される早回しが本土帰還後に常用されることからも(実験的ながらあまり効果的とは言えないが)"戦後"への皮肉が通底する逸品。
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