グラマ島の誘惑の作品情報・感想・評価

「グラマ島の誘惑」に投稿された感想・評価

これは凄い❗️
前半はほとんどドリフターズ、8時だよ!全員集合のコント。威張り散らす軍人、小金治=いかりやだ!
森繁、フランキーの皇族、浪花千恵子、轟由起子、春川ますみの吉原連、岸田今日子の報道班員、それぞれ素晴らしい。
そしてなんと言っても「大丈夫か?」というレベルの宮城まり子と三橋達也!
まさに怪作だが、全編にみなぎる開放感が凄まじい。
後日談が少し長い。やはり気になるところではあるのでうれしいんですがね。アナタハン事件をモチーフにしてますが、十数人いて、皇族二人とその武官一人が男であとは女で、基本的には反戦色の強いドタバタコメディです。森繁が昭和天皇に話し方を寄せてる感がおもしろいのですが、思えばよくこんな映画つくれたもんですよ。
書庫番

書庫番の感想・評価

3.0
2021年8月8日 所有DVDにて鑑賞。

アナタハン島事件をモチーフにして川島雄三が撮り上げたコメディ作品。

敗戦直前の昭和20年、南洋の孤島グラマ島に漂着した男・3人、女・9人が生活していく中で起きる諍いを艶笑、スラップスティック、シニカルと様々な笑いで描く。

物語前半は漂着したグラマ島で繰り広げられるドタバタ劇。
軍人の横暴に女性達の反乱が勃発し、一時は成功するも一丁の拳銃に鎮圧されたりと事態は二転三転。

後半はガラリと変わって、彼等彼女等を取り巻く環境の大きな変化に伴う悲喜交々の展開に。

個人的には後半の展開はもう少し尺を短くして、前半の島での主導権争いに時間を割いて欲しかったかな。
全体的に色々なテーマ(反戦、皇族、民主主義 等)を詰め込み過ぎて、作品がぼやけちゃってる感が否めない。
h

hの感想・評価

4.5
『幕末太陽傳』『しとやかな獣』と並ぶカルト映画だったんだな、これ。
アナタハン島事件をモチーフにした天才川島雄三の珍作。見たいなー見たいなーと思っていたらいつの間にかDVDが出てたので思わずクリック。DVD化してくれた担当者に感謝。

元ネタ同様、南の島という設定だけど思いっきり房総か能登みたいな海岸やなと思ったら鴨川らしい。「あ、アルバトロスだ」じゃねーよw …と、まぁこのへんはご愛嬌。

女性だらけのグラマ島に漂流してきた軍人に森繁久彌、フランキー堺、桂小金治。島の女性たちに浪花千栄子、宮城まり子、轟夕起子、八千草薫、淡路恵子、岸田今日子ほか。現地のターザンに三橋達也。

前半は島での生活。いろんな事件を経て島でも軍国主義から民主主義が敷かれたりして。後半は帰国してからの生活。この後半パートの、暴露本あり民主主義あり天皇制あり水爆実験ありのワチャワチャが(川島っぽいともいえるけど)ちょっと落ち着きがない。前半の異様なテンションが大好物だっただけに残念。

川島曰く失敗作らしい。それでもひとりひとりの演技は大注目。森繁久彌の明らかに昭和天皇を模した話し方。漂流してきて威張り散らす君側の奸・桂小金治。吉原の遣り手婆・浪花千栄子。歌って踊って暴れる轟夕起子。特筆すべきは報道班員の岸田今日子。めっちゃカッコいい。髪型ステキ。『VOGUE』の表紙飾りそうな美しさ(読んだことないけど)。八千草薫は可愛いけどあんま出番なし。

ところで、DVDのジャケットに岸田今日子のクレジットないの何故。
帽子

帽子の感想・評価

3.6
 川島の他の作品も戦争への批判が色濃く出てるなと思うけど、これは特に強いな。
現代の日本でここまで強い政治思想を織り込んだ映画を作れる人間いない。
映画内の一つ一つの要素の濃度が凄すぎて、一度見ただけでは感想をまとめきれない。
Jimmy

Jimmyの感想・評価

3.2
八千草薫さんの訃報を受け、自宅DVD録画で八千草さん出演作を探したら、この作品があったので鑑賞。川島雄三監督の反戦的なコメディ映画。1959年のカラー作品。

内容は凄いもので、「戦時中の南の島で、皇族と(吉原出身の)従軍慰安婦たちが共同生活する物語」だった。
よくこんな物語が映画化できたものだと驚くばかり。
しかも、皇族のひとり(森繁久彌)は島で共同生活している女性のひとりを妊娠させてしまうというブラック・コメディっぽい展開も…。
もう一人の皇族として、川島雄三監督作品に常連のフランキー堺。

吉原出身の女性たちのボス的存在は浪花千栄子。これがピッタリの役(笑)
従軍慰安婦には、轟夕起子・春川ますみ等。

全体的にはドタバタ・コメディであるが、原爆反対のメッセージも盛り込まれている。


八千草薫は、南方の島で夫の遺骨を抱えた未亡人役として登場し、従軍慰安婦たちとは一線を画した清楚な佇まい。

カラー映画なので、とても若々しくて綺麗な八千草さんの姿が見られる。
哀悼の気持ちを込めて合掌。
島の美術がセット感があってかわいい それぞれキャラが立っている 島から帰った後のことも描くとは思っていなかった
yukiko

yukikoの感想・評価

3.5
映像は漫画みたいに愉快で明るいのに、中身はかなり過激な映画だった。
まさに怪作だった。

三橋達也の登場場面が衝撃すぎて、吹いた。
(まさかあんな役で出てくるとは知らずに観た)

有名な俳優さんたちみんな汚れ役みたいな中で、八千草薫さんが百合の花のように可憐だった。
3104

3104の感想・評価

3.0
いやー、とっ散らかってるなぁ。

いろいろ詰め込もうとし過ぎて全体としても細部においても乱調子で破綻している。カオスな怪作、と一言で片付けてしまえるくらいの〜当時の邦画としても川島雄三作品としても凡庸な〜出来だが、ツッコミどころの多さもあいまって変に頭から離れず、変に愛おしい。

バラエティ豊かなキャストをほとんど活かしきれていない。川島初のカラー作品ということで色を使った演出も見られたがやや勇み足で上滑り。コミカルさを狙った早送りなどもしかり。グラマ島から還って来たあとのパートが長く間延びしているし、そこで繰り広げられる戦争批判や天皇制批判(盛り込んだ気概は川島“らしい”といえばらしいが)も作品のバランスを崩し、今の視点から観ると余計に時代を感じてしまう。

これらの大きい瑕疵が、結果としてこの作品の「歪んだ魅力」にほぼ直結しているのがなんとも面白いところだが。

監督本人はクランクイン前に今作を「南方版幕末太陽傳」と表現したらしい。撮り終えた後もそう認識していたかは知らぬが、どこがだ?と首をかしげる部分と、うーんそう言われれば・・となんとなく納得する部分が混在しているように思える。
個人的には(やや安易かもしれぬが)「マタンゴ」を想起してしまった。言うなれば「マタンゴ(remix ver.)といったところか。
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