日下勉

グラマ島の誘惑の日下勉のレビュー・感想・評価

グラマ島の誘惑(1959年製作の映画)
4.0
アナタハン島の女王事件をもとネタにしたブラックコメディ。
コメディとして面白いというと戯画的に過ぎ、なかなかきわどい風刺も満載で決して観てて楽しい作品かというと、正直微妙なところ。
それでも森繁久彌の皇族はどこから見ても昭和天皇を意識しているし、彼と共に島を出た慰安婦は沖縄出身で行方知れずになるとか、皮肉が効いている。
また、島内での女たちのクーデター後、なんとか委員を皆で付けて民主的運営をするところのバカバカしさも痛烈。
珍作であり、怪作。
日下勉

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