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赤と黒のchacoleのレビュー・感想・評価

赤と黒(1954年製作の映画)
4.8
以前原作を読んでから映画を観たときは、J・フィリップではややトウがたって、品があり過ぎると思っていた。
何年かぶりに観る当該作品は原作になかなか忠実であり、J・フィリップの品は、J・ソレルが努力で獲得した知性に沿うものだと思った。
身分階級を己の魅力と努力と野心で乗り越えたかに見えて栄光を掴みそこね転落していくさまを描いた作品は古今東西たくさんあるが、J・フィリップの存在感と演技がそれらを抜きん出るものと実感した。
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