スタンダールの定番小説を、クロード・オータン=ララが監督、ジュリヤン・ソレルをジェラール・フィリップが演じた、3時間超の大作で1954年の作品。
身分は低いが頭のいい青年ジュリアンはお金持ちの家庭教…
このレビューはネタバレを含みます
「あなた方は私を裁いているのではなく、階級を超えのし上がって行こうとする身分の低い全ての貧しい人間を裁いているのです」。映画の冒頭に法廷でジュリアンが言い放つ場面を持ってきたところは象徴的。
フラ…
このストーリーで3時間というのは、どう考えても長い。
一瞬、最後まで観ずに返却してしまおうかと思ったが、貧乏性なのでもったいないから、最後まで観てしまった。
映画がこれだけ退屈だと、原作にも手が出し…
土曜日の午後3時、キッズルームにて鑑賞
1820年代のフランス。貧しい職人の息子、ジュリヤン・ソレルは、ラテン語を得意とする美しく聡明な青年だった。町長のレナール家の家庭教師となった彼は、町長夫人…
このレビューはネタバレを含みます
トリュフォーが墓掘り人として埋めたかった仏映画の傾向がわかる気がした。文芸大作を強調するような格言や、心の声みたいな独白、ドラマチックな音楽など。でも今見ればその古い格調高さもいいなとも思えます。フ…
>>続きを読む長い。フランスの身分制度の中でもがく青年。田舎の貧しい出であることがコンプレックスで、出世しようとするが上流の人々への嫉妬や怒りからか、住み込みで家庭教師してた家の奥様を不倫に誘い堕落させる。彼女が…
>>続きを読む原作を初めて読んだのは30年くらい前か。当時は結構衝撃を受けたのですが、後年読み直したら余りに退屈で途中放棄したのでした。
古典文学であり、普遍的な部分もあれば、古臭い部分もある。ナポレオンの時代…
©1954 Gaumont - Documento Films