春イコ

ブタがいた教室の春イコのネタバレレビュー・内容・結末

ブタがいた教室(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

生き物を殺して食べるということは、人が必ず向き合う問題や矛盾だと思います。

今の日本は肉も魚も野菜も食べ、多くの余った食材を捨てている豊かな国です。
牛を食べていることは知っていても、食べるための牛を育て、適切な方法で解体していることはあまり表に出てこないので知られないことが多いです。
目にするのは、スーパーにある、すでに裁かれて綺麗に並んだ肉です。
もしかするとそれも見たことのない人が、レストランなどでハンバーグやトンカツを食べているかもしれません。

そんな今を生きる子供たちの生の声(討論部分の台本はないそうです)で、討論が繰り広げられる映画です。

現実をわかっているつもりでも、最後のシーンに涙が止まらなくなり、自分の中に相反する気持ちがあることに戸惑い、不思議な感情が湧いた映画でした。
春イコ

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