ロシアの異才、アレクセイ・ゲルマン監督の「神々のたそがれ 」(2013)の前作。
1953年、スターリン政権下ソビエト。モスクワの巨漢の医師クレンスキーを中心に社会の混沌とした様子を描く。。。
躁病で沈黙恐怖症のような映画。脈絡のない会話をし動き回る人々の間を動き続けるカメラ。沈黙があれば鼻をすすったり唾を吐いたりと「神々のたそがれ 」と芸風は同じ。
カンヌ出品時に、審査委員長だったスコセッシ監督が「何が何だかわけがわからないが、すごいパワーだ」と評した。全く同感で、わけがわからない142分は自分にとって苦痛が大きかった。