アン子

遠い空の向こうにのアン子のレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
5.0
泣ける 不器用なところはあれど映画に出てくる全員がいい人だった😢

うそみたいなサクセスストーリーだけど、これは実話だから、「うそみたいだ」て感想が「うそみたいなことをできるようになったんだ」という感想に変換しやすくて、それがぐっとくる感動になった

炭坑はやっぱり閉鎖的な田舎町に多いし、都会なんて遠いしさ、情報も職も少ないから炭坑以外の職業に就けないんだろうな
自分の炭鉱の会社を継いでほしいって思うお父さんの気持ちもわかるなあ。。

日本で炭鉱は馴染みがなくなってきているから、「なんでそんな危ない職業にしか就かせないの?」ていう感想もありそうだな。
生活の中でどこにでも出ていける、って感覚と、ここ以外はないって感覚の差は大事なのかもしれん。

一度主人公が**生活になってしまって、(ネタバレのため伏せ字)
先生が訪問に来てくれた時のセリフがすごく好き
唐突に、
「あなたに謝らないといけないことがあるの」
から始まって、
「私はいつまでもあなたの先生なの」
っていうシーン
勉学の道に戻れ、って怒鳴ったり言葉を尽くして説得することもできるのに、一度謝ってから「私は(わがままで)こう思ってしまうの」って言外に言ってくれて、
「あはたの今の生活はあなたのわがまま通りなの?」
っても言ってくれているような

最後に先生の実写真もあったけど、利発そうな人だったな、、


あんなにもさくて、ロケットの時でしかキラキラしていなかった主人公が、**生活の時には労働作業独特のギラギラした目をしていたのが怖かった。
命懸けの闇の中の労働で、ハイになっている顔だった。
主役の演技うまいな…

ロケットがずんずん上に進んでいくのを、炭鉱の地下にもぐっていくお父さんの瞳に写ったシーン最高でした
アン子

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