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遠い空の向こうにのKKKのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.1
この若者が夢を抱く瞬間は夜空に流れる人工衛星の美しい軌跡だった。

炭鉱夫になるしか将来がない田舎で、ロケット作りに目覚めた主人公。スタンドバイミーのような少年時代の未知なるモノへの探究心がくすぐられる一本。

父親との衝突も見所の一つである。炭鉱夫の父は冷戦時代のアメリカの田舎では馴染みのないロケットに夢中になる主人公の事が理解できず度々衝突する。この関係性は公開年はこちらの方が後だが「リトルダンサー」が思い浮かんだ。こちらも名作だ。

また本作の伝記映画特有のエンドロールも好きだ。その後の話と共にジワッと流れる音楽に胸がいっぱいになる。「あぁ良い映画を観たなぁ…」と。
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