かずま

遠い空の向こうにのかずまのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.6
めまぐるしい社会人生活が始まり、ようやく4月最初の映画...。
ようやくありつけた久々の映画でハズすわけには行かず、これでもかと置きに行ったチョイスデス。笑

結果を言えば、満満満足。一本満足。
個人的な映画法則の1つである
○炭鉱町×頑固親父=良作 ⛑⛏
の方程式がまたもや証明されました。

それに加えて、炭鉱町で育つ主役の少年たちが想いを馳せるは空の向こう。地下と宇宙という、産業の変わり目で生まれるこの上下幅が魅せる様々な演出。たまらんのです。

炭鉱町が悪いわけではない。ただ下へ下へと向かう世界の中で、ひたすらに上を見上げる少年たちの目がもう青春すぎて。
今のような宇宙のレベル感とは違う中で、明確な目標がそこに無くとも、とにかく上に上に🚀

少年たちの好奇心、そこにかけた熱量を燃料にシューッ!!と空へ昇華していくロケット。この時ばかりは誰もが手を止め、一斉に空を見上げてその軌跡を見つめる....

アタシ決めた。いつか必ずロケット打ち上げの瞬間を観に行こう。

田舎の炭鉱町という味気なく見えて人間味が詰まった舞台。
どれだけの思いを注いでも埋まらない宇宙という舞台のキャパシティ。
不器用で不恰好で最高にカッコいいオヤジという生き物。

全てを存分に味わえる傑作です。
かずま

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