XA12

炎628のXA12のレビュー・感想・評価

炎628(1985年製作の映画)
3.9
いわゆる、トラウマ、カルト映画。検索してはいけない映画的な感じで黒い太陽等と並んで昔から存在は知っていた作品。

共産国というか東ヨーロッパが作った映画の謎のパワーってなんなんだろね。浮かんでくるのはクストリッツァ、アレクセイゲルマン、カネフスキー。映像なのか演出なのか。
南京大虐殺が本当にあったかは映像写真記録なんか残ってないから知りようがない。しかしアメリカと韓国によるベトナム民間人虐殺。ソンミ村事件とかライダイハン問題はベトナム戦争だからこそ、未だに生々しい当時の記録を見ることが出来る。
この炎628を見てる間、そのことがずっと頭に渦巻いていた。
なんだろうか、言って良いのかわからないが、立派に殉じた靖国の英霊たちに初めて尊敬の念が出てきた。もちろん戦争なんか反対だが、自分のスタンスを根本から揺るがす作品なのは間違いがない。
最後のモノクロ部分に真珠湾の映像が出てくるのはウケるが。

反戦映画でありながらも見ようによってはプロパガンダ映画にもなるなとは思う。
特に最後の子供のヒトラーには銃を撃ち込まない演出。
俺らはアーリア人やナチスとは違うぜって解釈することも出来る。
まあ、だから名作なんだがね。

ちなみに後半には淫夢くんが出てくるぞ。オッスオッス。
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