炎628の作品情報・感想・評価

「炎628」に投稿された感想・評価

KEI

KEIの感想・評価

3.7
音による演出が秀逸。爆撃による耳鳴りと、不快な雑音が終始まとわりついて、夜寝つけませんでした。
めるば

めるばの感想・評価

5.0
最凶の戦争映画ですね。
戦闘シーンはほとんどないんですけども。

なんかやけにアーティスティックだな〜と思いきや、虐殺、残虐シーンはとことんリアル…
凄まじい演技力も相まって本当に地獄です。

DVD買ったんですけど、2回目観るのいつになるかな…
最高の映画ですが、もう当分は観たくないです。
喝

喝の感想・評価

3.5
面白いけど、皆が熱狂してるほどのれなかった。 
レビューを見ていると、ここまで神格化されているのは、題材のおかげであって、映画的な面白さに因るものではないんじゃないかって思ってしまう。
yotturn

yotturnの感想・評価

3.5
少年の顔が恐怖で初老の男に変わっていく様が
戦争の恐ろしさを物語っています。
伊達巻

伊達巻の感想・評価

5.0
これを戦争というのなら、僕たちの多くは戦争を誤解しているのではないか。

妖精的な美しささえ見て取れる序盤
筆舌に尽くすことのできない凄惨さを極め始める中盤
もはやある種のカタルシスさえ感じられる物語終盤。
観終わって30分、立ち上がれずに放心していた、そのことに気づいたのは時間が経ってからだった

余韻が残るというか、完全にリアルな経験としての二時間強が記憶に刻まれた
死ぬ前に思い出す映画
〈地獄、地獄だ...!〉
ひたすらに続く地獄。その様子は、主人公のしわの数をだけでも分かってしまう。戦争の凄惨さを描いた映画は幾らもあれども、我々はこの恐怖から逃れられない。なにより、音の恐怖が半端ない。ソ連映画の底力を見せつけられた。
あらすじ:おい、見ろこの生き地獄を。

1943年、ナチス占領下のベラルーシで、志願兵となった少年の数日間を追った作品。

最初の空襲からノンストップ無間地獄。体液や手足が飛散するようなシーンはほぼ無い代わりに、破綻していく少年の心を傍観するハードな二時間。ただ、鑑賞中の苦痛は思いの外少なく、救いの無い鬱エンドと聞いていましたが、そうは感じませんでしたねぇ。

倫理観を疑われるようなことを言いますが、とにかくカットがね、素人目に見ても美しいんですわ。朝霧に浮かび上がる牛の死体とか、焼け崩れる小屋とか、ビタビタの泥沼とか。背景音は阿鼻叫喚なのに、写実的でゆっくりなカメラワークが異様な静寂を生んでいて、作り手の狂気じみた冷静を感じましたよ。

というのはこれって、虐殺の現場であえて“いつも通りなもの”にもピントを合わせてるんですよねたぶん。「草木萌え牛馬いななき涼風吹き抜ける緑の丘で、今日も人間だけが異常なことをしている」というわけでしょう。壊れていく少年を映す視点も、どこかドライでしたしねぇ。

こういう一歩引いた演出って、グロシーン連打より遥かに高エネルギーで、これまた語弊がありますが、観てて飽きなかったです。鬱映画が苦手な僕でも、何度か観たいと思うほどに。。

そんな抑えめのテンションが、ついに爆発するクライマックスはもう忘れられませんねぇ。凄惨な記憶を葬るように、一発ずつ放たれる弾丸に、カタルシスを覚えざるを得ません。ラストは、彼らに幸あれ的な、僅かな光も見えたように感じました。

ただね、自然なことなんですが、やっぱりナチ公への報復が起こるんですよ。被害者じゃないくせに黙れと言われればそれまでですけどね、いかなる場合もその選択を手放しで称賛するわけにはいかないんですよ。あまりに繊細なテーマですし、『Come and see』ってタイトルが怖すぎですし、それ以上もう何も言えませんけどね。。
MNRTJM

MNRTJMの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

主人公の少年が少女と自分の村に戻り、家に誰もいないので家族を探すため走り出す。その後を追う少女が走りながら振り返ると、家の裏手に重なり合って積み上げられている死体が目に入る。一瞬しか映らないし、画はブレているのだが、大変ショッキングだ。あれは「イメージ、それでもなお : アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真」にインスパイアされたのだろうか。近い手触りを感じた。あとそのシーンの後、道に何かぺしゃんこになったものが転がっていて… あれも ものすごく嫌だ。

大勢を小屋に閉じ込めて火を放つシーンは、『サウルの息子』を見ているからか、酷い内容ではあるものの、衝撃度は体感的にはそこまでではなかった。

スコアはつけたくないので省略。

以下 追記

町山智浩さんのポッドキャスト「映画その他ムダ話」『炎628』の回を聴いたところ、上記の死体について言及されていた。走る少女の視点なので一瞬見ただけで詳しく描写されない。主人公たちも何が起こっているかちゃんと理解していないので(巻き込まれているだけ)それを説明ないまま追体験させられる構成になっているとのこと。音響がすごいらしいのでもう一度確認したいのだが、まだ見直す気持ちになれない。
牛猫

牛猫の感想・評価

3.9
第二次世界大戦下のベラルーシを舞台に、ドイツ兵により迫害される人々を1人の少年の視点で描いた話。

噂には聞いていたけど、ここまで強烈な作品だとは思わなかった。忘れられない映画になった。
観ている間はずっと眉間にシワが寄っていたし、最初から最後まで心休まる場面がなく、ずっと胃が痛かった。
重く辛い戦争映画は数あれど、観終わった後の疲労感は凄まじい。

地獄のような戦争の様子は、前半と後半で別人のようになってしまった主人公の少年の顔つきの変化からも感じ取れる。

直接的なグロ描写や戦闘描写はない。むしろ、前半は少年と少女の交流が描かれていて、戦争映画ということを忘れてしまいそうにもなる。ここらへんのカメラワークも独特で目を引かれた。

しかし、終始鳴り響いている偵察機の重低音だったり、爆撃による耳鳴りの音。耳に纏わり付く虫の羽音。これらが不穏なBGMとなって押し寄せてくる。
終盤の虐殺の場面は、何度も目を背けたくなったし、耳を塞ぎたくなったけど、実際に犠牲になった子どもたち、焼き払われた村があるという事実をしっかり受け止めなければいけないと思った。逃げ出したくても逃げられない地獄。言葉が出ない。

「はじまりは子ども」という言葉も心に刺さった。
ヒトラーに限らず、スターリンもポルポトも毛沢東も、どんな悪名高い独裁者だって、純真無垢な幼子の時代があったのだ。
人は人に対してここまで残酷になれるのだろうか。戦争という環境がそうさせてしまったのだろうか。もし自分も同じ立場だったらどうなっていたのだろうか。同じ過ちを繰り返さないためにどうしたら良いのか。考えが尽きない。
とんでもない作品を見てしまいました。あまりに凄まじく採点は無理です。
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