たてぃ

炎628のたてぃのレビュー・感想・評価

炎628(1985年製作の映画)
4.7
タランティーノと英国誌が選んだ「第2次世界大戦映画ベスト50」で第1位に選出された作品です(邦画では「火垂るの墓」が10位)。私自身、ナチス親衛隊が出てくる作品をいくつか観ましたが、彼らの極悪非道っぷりを描いた作品の中ではダントツの第1位です。

1943年、独ソ戦においてナチス親衛隊による白ロシア(今のベラルーシあたり)のある村での虐殺を主人公の少年の視点で描かれている。タイトルにある628とは虐殺のあった村の数…

カメラワークと音声により恐怖感が少しずつ増していくのが伝わります。特にナチス親衛隊が見え隠れするあたりで霧の中から現れるシーンは見ている自分までもビビりました…
30年前の共産国家末期のソ連の作品のためCGと特殊メイクがないはずですので、リアル感満載な映像を見られます…個人的には焼き討ちのシーンの残虐さとと少年の顔が時間を追うごとに老けていくのが印象に残りました…

ナチス親衛隊による虐殺&焼き討ちのシーンはまさに地獄…ピンポンダッシュする糞ガキや爆音鳴らして走るDQNのノリでやっちゃうんですから…ある作品で「人は死んだら天国か地獄に行くのか?答えは皆んな天国に行くんだよ。なぜなら地獄とは人間が作り出したものだから」というセリフを思い出しました…

戦争の恐ろしさと残虐さを知るにはお勧め出来ますが、戦争映画を見慣れていない方にはお勧め出来ないと思います。トラウマになりかねますので…

《参照》
英誌&タランティーノ監督が選んだ「第2次世界大戦映画ベスト50」
http://eiga.com/news/20141208/9/
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