俺の名は

炎628の俺の名はのレビュー・感想・評価

炎628(1985年製作の映画)
3.9
わたしがこの映画のDVDを買ったまま置いていたのを、急に観る気になったのは、ティモシースナイダーのブラックアースを読んだからです。

スターリンソヴィエトとヒトラーナチスの間に位置したポーランドベラルーシウクライナで何が行われたか。位置した場所が悪かったと言えばそれまでですが、おそらく似たような状況は実は今も世界のあちこちにあるのです。

歩いているだけで連れて行かれて射殺されるような状況が。

たくさんの動物が生まれ生きている地球でどうして人間だけが殺し合うのでしょうね。

こうして好きな時に映画を見て好きなことが言える世の中であり続けるために、こういう映画を見なければならないと思います。

二度と同じことを繰り返さないために。

残虐だからと目を背けてはならない。

とは言え、この映画に関して言えば、最後まで見るのには覚悟と勇気がいりました。
無造作な銃撃、突然の暴力、折り重なる死体、立場が逆転した人間の醜さ。。。

正直、一番堪えるのは、人間が勝手に殺しあう中で描かれる動物の姿です。この映画には様々な動物が色んなものへのオマージュとして出てきます。

教科書にはたった一行で記述される
ヒトラーによるユダヤ人虐殺。
そんなものは一行で表してはならないし、読み飛ばしてもならないことを特にこの映画は教えてくれます。

好きな時に映画を見て好きなことが言える世の中に生きているあたりまえのことを、幸せとして噛み締めましょう。

プーチントランプ糞食らえ、ですよ。
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