採点5。と言うか採点不能というか、ものすごい映画です。
ドイツ軍に虐殺されるベラルーシの村の話。森や風景や霧など、とても美しい映画でもあるんです。映像の感じはダークですごくいい。今でも全く古びていない。
後半、村に虐殺部隊がやってきてからがもうとんでもない。画面から一瞬も目が離せない。自分も同じようにこの村で虐殺されるのを体験するかのようだ。思えば残虐な直接描写というのはほとんどない。(チラっと見える死体の山、焼かれた人、実際に牛を撃っている?などはある、)
しかし、怖い。怖すぎる。悲鳴が怖い。見えないから怖いのか?しかも殺る側は酔っ払って笑いながら殺ってるのだ。これが戦場の真実なのだろう。本当にこんな感じなのだろう。プライベートライアンの最初の上陸シーンも相当恐ろしかったけど、この映画では一方的に虐殺されるので、ホラー映画含めて、すべての映画の中でも一番怖いというくらい恐ろしい。
実際の戦争をそのまま丁寧に描けば全てこのぐらいの作品になるのだろうか。まあ、とんでもない映画だ。