晴

善き人の晴のレビュー・感想・評価

善き人(2008年製作の映画)
3.0
若い女にうつつを抜かして母親を捨てたことを除けば、善良な普通の男がそんな酷いことにはならないはずと思いながら悪い方悪い方へとただ流されるままに生きてしまう話

優柔不断で自己保身的な部分も含めて普通の人間だったのを表してたと思う。学者であり戦争を経験し戦争に反対していた知識人までもが流されて迫害に加担してしまった。知識だけでは避けられない問題だったのがわかる。それがまた怖い。



ただ初めの不倫は普通にクズ。僕はそんなつもりないのに若い女に一方的に好かれちゃってどうしよう!からの不倫。別れてからの方が元奥さん元気だったし、母親が嫌なことばっかり言うから病んじゃったんじゃない?まあそこまでは描いてないから想像だけど。加えて母親を置いていって若い女と暮らすっていうね。そこで私の中で善き人ではなくなりました。
晴