Satoukibi

善き人のSatoukibiのレビュー・感想・評価

善き人(2008年製作の映画)
4.1
ひたすら苦しかった。家族の安全のためにナチスに意志に反して協力せざるを得ない…という話を想像していたのだが違った。どうして彼は…?しかしその分良心の呵責を効果的に引き出していたのかも知れない。モーテンセンの表情の演技の上手さにに脱帽した。安全な地位に安住し、他人の立場を理解しないようにする人間はこういう顔をして微笑むのか…。醜い彼の心が自分にもあることに対して激しく自己嫌悪してしまう。ヒロインの女性は登場時は素敵だと思ったのだが、こういう女性がナチスに心酔してしまうのかと納得した。とにかく観終わって、映画から開放されてよかった。
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