ペンバートン

リトル・ミス・サンシャインのペンバートンのレビュー・感想・評価

4.5
すべてのキャラクターが愛しく優しい作品。家族全員にどこかひねくれているような「嫌」な部分があって、それがすごく人間的でキャラクターに対する愛らしさを増している。

作品全体を通して見ると、本来シリアスになるような展開でも、この一家のどこか間の抜けた言動やシュールなギャグに笑ってしまい、軽く楽しく観られるストーリーとなっている。また、たとえ側から見れば「負け組」であっても、家族のような愛する人々と明るく前に進み続けることで自己を肯定してあげる、というテーマが、「家族全員で必死にミニバスを押すという一見すると滑稽でダサい画によく象徴されているように思う。