KARIN

リトル・ミス・サンシャインのKARINのレビュー・感想・評価

4.7
ポール・ダノ祭り第二弾!!

ディズニープラスって…字幕めちゃくちゃ小さくないですか…
…それは置いておいて!!

いい作品って分かってて、ずっと観たかったのに観てなかった作品。

もうめちゃくちゃ好きでした。母とゲラゲラ笑いながら観ました。
会話のひとつひとつが宝石みたいに輝いてて、登場人物の人生をあの1時間半に無駄なくハイライトして見せてくれる。
アカデミー脚本賞取ったのも頷ける。

そしていい脚本ってやっぱり、登場人物をコテンパンにいじめたがるんだよな…
もうそのへんにしたげてって何度思ったことか。


作品のテーマは「目標」と「人生」かな…と勝手に考えて観ていました。

キャラクターたちは、何かしらの目標を持って、一途に追って、失っている。

映画自体のゴールは「リトル・ミス・サンシャイン」。オリーブをミスコンに出すという目標のために、家族が走る走る。
ただこの作品がさらにレベチに面白くなるのは、このゴールを突っ切ったあとだ。

目標のために生きるのはいいこと。
でもその後は?
目標が不可能なものだったら?
そのあとは?

登場人物たちと一緒になって、
自分が持っていた目標と、今の自分についてずっと考えてしまった。

消えた目標、たどり着いた先が思い描いたものと「なんか違う」。
でも、なんか、それでもいいなって思えた。
なにも解決してないし達成してないけど。

人生捨てたもんじゃない!と涙をぬぐってくれる、優しくて容赦ない作品。
KARIN

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