みょ

リトル・ミス・サンシャインのみょのレビュー・感想・評価

4.2
大好き。最高
こういう映画大事にしたいなぁ。

『世間には2種類の人間がいる。勝ち馬と負け犬だ。』

そんな冒頭から始まるこの映画に勝ち馬は出てこない。

勝ち馬になりたい人みんなが勝ち馬になれるわけじゃない。というか大半の人は勝ち馬にはなれないと思う。世間のマジョリティは勝ち馬になれない人だ。この映画はそんなマジョリティ側の人間たちの物語だ。
だからそれはつまり大衆側である自分たちの物語であるように感じた。

映画って非現実的で憧れの夢物語で勝ち馬側の話が多いけど、勝ち馬になれない人達の映画って新鮮で、共感ができて、

少し真面目に書いちゃったけど、クスッと笑って前向きになれる、そんな最高に愛おしい映画です。

心に染みる言葉、心を揺さぶられる言葉が沢山あったなぁ。


プルーストも気になる。
「彼は人生を振り返り、苦しんだ月日こそ自分を形成した最良の日々だと悟る。幸せな日々はムダに過ぎて何も学ばない。
18歳まで怠けてたら苦悩出来なくなるぞ。高校時代は悩める青春のハイライトだ。黄金期だぞ。」

刺さるなぁ。18歳なんてとうに終わったけど。
みょ

みょ