谷口

恋多き女の谷口のレビュー・感想・評価

恋多き女(1956年製作の映画)
3.0
バーグマンでしかあり得ない映画。序盤で馬車を降りて群衆の波に揉まれながら右往左往するバーグマンが尊い。愛が蔓延していくクライマックスは、スターと観客の関係性を連想させるのでメタ映画チックにも映る。あれもこれも捉え難くままならない現実にあって、確かな手触りを持つものは愛しかないからこそ、人の手による芸術は常に愛を語らざるを得ないのです
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