Shirorin

恋多き女のShirorinのレビュー・感想・評価

恋多き女(1956年製作の映画)
3.0
7月14日の革命記念日に沸くベル・エポックのパリを舞台に、美しい未亡人の公爵夫人エレナ(イングリッド・バーグマン)と、3人の男たち、富豪の婚約者、アラン伯爵(メル・ファーラー)、ロラン将軍(ジャン・マレー)が恋愛遊戯を繰り広げる姿と同時に揺らぐフランス🇫🇷の国家体制を描く喜劇。


イングリッド・バーグマンは薹が立っちゃってはいるけれど、数多の男たちをメロメロにするだけの魅力はまだ有り余っているほどキレイだった。

また、テクニカラーによる鮮やかで華やかな色彩が、豪華なお屋敷の調度品の数々や、とりわけバーグマンのドレスをとても素敵に映し出し、うっとり見惚れてしまう。

監督ジャン・ルノワールの父、印象派画家のピエール・オーギュスト・ルノワールの代表作『ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット』がそのまま動き出したかのような、華やかで陽気な恋愛好きなパリの人々と、旅芸人の歌姫が、このドタバタロマンティックコメディを盛り上げてくれる。

本当に絵画のように美しい映画。
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