『陽気』をテーマにしたようなラブストーリー。主人公の横道世之介は一度聞いたら忘れない名前。名前だけでなく出会った人々の記憶に刻まれる存在感。良い意味で空気を読まない男の珍道中は思わずニッコリしたくなる。
以下ネタバレ感想★★★★
世之介の誰とでも友達になれる能力は凄い。序盤で出会った阿久津さんとカップルになるのかなと予想していたけど全く違った(笑) 祥子ちゃんは『ですわ』が口癖の昔を考えても珍しいキャラクター。
世之介が祥子ちゃんに告白するシーンはニヤニヤしてしまう。家政婦空気読んで席を外さないメンタルが凄まじい(笑)カーテンにくるんで顔だけ覗かせる祥子ちゃんのテレも可愛い(笑)
明るい雰囲気の中、突然ラジオから流れる世之介の訃報。漫画のタッチのような急展開で一気に暗い気分になる。人間いつかは死ぬけど自分は果たして何人記憶に刻まれているのかふと考えてしまう。明るい映像ではあったが最後は現実的な終わり方でハッとさせられた。
世之介かなり頑張っていたと思うけどキス以上の関係にさせてくれない祥子ちゃん……小悪魔な気もしたし、抜けているようでしっかりしてる。