ユキ

わんわん物語のユキのレビュー・感想・評価

わんわん物語(1955年製作の映画)
3.7
「犬派?猫派?」
「…なんでその2択しかないの?(^。^) 」


わんわん物語で400本目を数えます。
日頃よりフォロワーさんにはいい刺激もらえて感謝です。
犬派でも猫派でもないわたしですがのっけからパピーレディにやられたわん、、


ただ、
この映画が天下のディズニーだからって名曲(ララルー)に名シーン(スパゲッティ)があるからって上澄みだけの感動映画だとはどうも思えないんですね。
まずもう設定がアメリカの象徴、レディの犬種は英国由来だしトランプはどこ由来かわからん雑種である上に移民ぽい名前だしその二匹が出会って身分違いの恋で駆け込むはイタリアンレストラン?
ロミジュリ感とアメリカ創成期感満載じゃないすか、
もっと色んな地域色あるキャラがいるらしいですね、


この映画すごく犬にフォーカスしていて、それがわかるのが、人間の顔を極力映さないようにしているところなんですね。
飼い主なんて出てきたかなあレベル。
でもそうやって視線を犬に集めているけども、人間社会をその犬たちのコミュニティのなかに見ることができるのが怖くてびっくりで素晴らしい。


あとねぇ結構違和感が実は多いような、?
野良犬の収容所(なんていうか忘れた)のシビアさとか血統を証明する首輪(なんていうか忘れた)のくだりとか、とてもディズニーが描くものとは思えない、実際曖昧にしてもなんとかなったはず。
レディとトランプの恋もなんだか駆け足なところがあって、いつどこで惹かれあったとか実はよくわかんない。
あれだけ自由な暮らしに憧れてて、悪いこともしちゃうトランプがラストシーンではあんな感じになるかなあ、?


初期のディズニー映画だから、と言ってしまえば元も子もないのはもっともなんですが、奥深さのあるアニメーションだと思いました。珍しく真面目にレビュー書きたくなりました。
ユキ

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