公開当時は、まだ“コンゲーム”なんて言葉も知らなかったが、誰かが言った“ノスタルジックな『スパイ大作戦』”という評がしっくり来た覚えがある。
とはいえ、基本【犯罪映画】だし、鮮やかな幕切れにスカッとするのは、なんか後ろめたい気がした。
本作でも“アカデミー主演男優賞”にノミネートすらされなかったニューマンは、10年後に「ハスラー2」でようやく受賞するが、似たような役柄だし、やはり「スティング」で獲るべきだったと思う。
いまは「オーシャンズ１１」も「コンフィデンスマンＪＰ」も抵抗なく愉しめるが、やはり「スティング」には及ばない。
できれば、内田けんじに「アフタースクール」や「鍵泥棒のメソッド」に続く映画を撮ってほしいかな。
